焙煎度合いの違いで、風味などが変化することは分かったけど、実際に珈琲焙煎ってどのようにしているんだろう?
ANYのコーヒー焙煎方法なども気になるので、これを機会に聞いてみよう!これが分かればきっと、自分の好きな焙煎度合いのコーヒーが見つかる予感…?!
珈琲焙煎機にも色々な種類が存在している!
ANYは奈良にANY B&B+COFFEEと、ANY COFFEE BREW BARの2店舗あります。
両店舗で楽しんでもらえるコーヒーは、ユウタロウさんが焙煎していて、DAY14でも話した通り、浅すぎない浅煎りで果実感と甘みにフォーカスしたコーヒーのラインナップが多くなっている。
こんな近くに、コーヒーを焙煎している人がいるなら、焙煎方法を聞くしかない!
まずは、ANYで使っている焙煎機について聞いてみよう。
焙煎機って言っても、色々な種類があるみたいで、大きく分けて3つあり、直火式焙煎機・半熱風式焙煎機・熱風式焙煎機に分かれているみたい。
Mari:ANYではどの種類の焙煎機を使っていますか?
Yutaro:形式としては半熱風に近い構造でハロゲンヒーターのような赤外線バーナーを熱源として使用してます。
Mari :それはどのメーカーのものですか?
Yutaro:Diedrich というジャーマンな名前だけどアメリカ製の焙煎機を使用してます。
Mari :なるほど…!では、なぜその焙煎機にしたのでしょうか?何かきっかけや理由などがあるんですか?
Yutaro:ANYのような甘みにフォーカスしつつ果実味も表現したりする浅すぎない浅煎りにはDiedrichのような構造で、蓄熱性も良い焙煎機が最適だと認識しています。
狙った表現がしやすいのと、開業前当時にメルボルンからの問い合わせでも唯一、熱意をもって対応してくれた代理店さんの人柄も大きいです。
コーヒー焙煎の流れは?
珈琲焙煎のことを調べていると、化学反応やらなんだか難しそう…一度分かりやすく焙煎の流れをおさらいしておこう!
全体の流れとしては、水抜き・1ハゼ・2ハゼ・冷却になるみたい。
水抜きとは、字のままの意味で、ゆっくりと水分を抜き、大きさや厚さ、豆ごとの含水量のバラツキを少なくすること。又は英語圏だとドライイングフェーズとも言います。
1ハゼとは、「パチッパチッ」と弾けるような音が鳴る現象で、ファーストクラックとも呼ばれている。
水分が抜け生豆の内部で発生した蒸気や二酸化炭素などのガスが、豆を膨張させ耐えられなくなり爆ぜる(はぜる)ことを言う。
2ハゼとは、豆内部の二酸化炭素の増加により、再び内圧が上昇、同時に豆の細胞壁が破壊され、「チリチリ」というような小さな音がなり、爆ぜるというより割れていくような印象。
冷却とは、コーヒー豆を一気に排出して冷ます作業。狙った焙煎度合いになった豆をすぐに冷やさないと、さらに焙煎が進んでしまい、意図したコーヒーの焙煎度合いではなくなってしまう。
これらの流れは、お店ごとに違いがあって、表現したいコーヒーの風味などによって焙煎度合いも変わっていくみたい!
ANYの珈琲焙煎の流れはどうだろう?
ANYで多く取り扱っているのは、浅煎りから中煎りなので、実際にどのようにコーヒーを焙煎しているのか、ユウタロウさんに聞いてみた!
Mari:ANYのコーヒー豆の焙煎の流れはありますか?
Yutaro:ファーストクラックまでは流れは一緒です。ANYの主な焙煎はファーストクラックからもう少し焙煎を進めたくらいで焙煎をとめています。アプローチの仕方はノルディックローストな感じです。
Mari:ノルディックロースト!初めて聞きました。調べてみると、コーヒー豆の持つフルーティな風味を最大限に引き出すことを目的とした焙煎方法のようですね。
特に、焙煎でこだわっている部分はありますか?
Yutaro:コーヒー豆本来が持つフレーバーをどれだけ表現できるか?を意識しています。
焙煎や抽出でできる事はすでに出来上がっているコーヒー豆の良さをどれだけ引き出せるか?だと思うので、それぞれのコーヒー豆に最適な焙煎具合を見つけることを大切にしてます。
Mari:なるほど〜!ユウタロウさんこだわりのコーヒーをますます飲みたくなりますね!ありがとうございました。
まる分かりmemo
焙煎機の種類
直火式焙煎機・半熱風式焙煎機・熱風式焙煎機
焙煎の流れ
水抜き・1ハゼ・2ハゼ・冷却
表現したいコーヒーの風味によって、焙煎度合いが異なる
みなさんも色々焙煎のことなども含めて気になることがあったらお気軽にバリスタやユウタロウさんに聞いてみてくださいー!