厳しい寒さ。春への期待。未来が動き出す予感。如月は万物が生命力を蓄える時。期待と不安が混合する世界に、煌めく世界を夢想する。

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※この記事は2023年2月にANYニュースレターで配信した内容を加筆・修正してお届けしています。

空海の思想と複雑な心境

2月になり本格的な寒さを感じます。1月の奈良は比較的暖かな気候でしたが、やはり奈良特有の刺すような寒さは健在でした。
エネルギー危機が危惧されていた欧州でも、暖冬だったそうで。 ある意味”救いの暖かさ”だったようですが、温暖化の影響なのかと思うと複雑な心境にはなります。

南部では季節外れの海水浴。通年であればウィンタースポーツを楽しむスキー場には雪はなく閑古鳥。これまた、複雑な出来事だと思います。
気候変動文脈で環境保護(森林伐採など)の観点からよく議論はありますが、メキシコ南部、人里離れた密林には、古代マヤ文明の時代からほぼ変わらぬ一角が残っている地域へと、鉄道を走らせる計画が進んでいるそうです。

鉄道を走らせる為に、道を切り開く必要があるので、当然森林を伐採します。 生態系の変化など危惧されつつも、沿線上の地域の人々にしてみたら、経済発展のチャンスでもあるので、ここでも複雑な心境になります。
何が「正」なのかを人類一人一人が同じ価値観を共有することは不可能だと感じるのですが、少なくても自分たちの孫の孫世代まで幸せに生きられる世界を想像して創造する事ができれば、いくらかは、「正」の価値観が定まるのかな?と思います。

なので是非、コーヒー(たまにはお酒も)飲みながら対話しましょう。

2月の奈良は特に人が少ない時期なので、じっくりと奈良を楽しむにはこの上ないタイミングです。是非、寒さ対策をしっかりとして足を運んでみてください。

「空海の思想 (八田 幸雄 著)」を読んでから奈良にくると奈良(特に東大寺の大日如来)を10〜100倍楽しめます!

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