※この記事は2024年6月にANYニュースレターで配信した内容を加筆・修正してお届けしています。
人間は今も過去も同じように支配をする事を望むのか?
それとも心を解放して分かち合うのか?
雨とJazzと読書が珈琲に良く合う。
私たちは進化しているのでしょうか?
もちろん日々、成長はしているでしょう。
だがしかし、人類という観点からみると我々の直接の祖先であるホモ・サピエンスが30万年前に出現してからほとんど進化してないそうです。
1万年前に得た乳糖耐性という遺伝子がほぼ全人類に浸透してきたくらいで、種としては大きくかわらないらしい。 その証拠に現代に生きる私たちの多くは、甘いものやハイカロリーなものを好む傾向にある。
生存本能として、生きる為に必要だから遺伝子レベルで私たちは欲するのだが、今となっては不要な遺伝子なのかもしれない。
30万年前はお腹いっぱい食べれる事なんて滅多になかったのだろう。
とはいえ、2024年の世界を見渡すと一体どれだけの人がお腹いっぱいに食べれているのだろう?
11人に1人
農林水産省の発表しているデータによると、81億人の世界人口のうち、約7億人、11人に1人が慢性的な栄養不足だそうだ。
7億人の内訳は、アフリカが35%程、アジアでも54%程だそうだ。
私たち多くの日本人は、お腹いっぱいに食べれることが当たり前になっているかと想像するが、 世界にはこんなにも食べられない人達がいる。
同じ遺伝子を持っていても生まれた場所や環境のせいで飢餓で苦しむ人々がいる事を、私たちには想像する事が難しい。
飢餓の原因は色々ある。
複合的で複雑に組み合わさっている。
その中でも簡単に私たちが取り組み、メッセージを発信できることがある。
”フードロス”をなくす事
今後何百年か経過したら(もしくは数十年)”食糧危機”(世界的にはフードクライシスといわれる)を私たちは目の当たりにするだろう。
今後の展開しだいでは、回避できる望みは十分に可能性はあるが、このまま世界人口が増加すれば食糧生産量がおいつかなくなる。
オランダの農業にみるようにテクノロジーを駆使して食糧生産が進歩すればもちろん生産量はあげられる。
しかし現時点では、世界の食料生産量は世界人口に対して足りているそうだ。
何故、7億人もの人々が栄養不足に悩むのか?
廃棄食料をなくす
食料(穀物、食肉、砂糖、乳製品、油糧種子)の国際価格高騰の影響や、経済的問題を抱えている国や地域では食料が十分にいきわたらないのだ。
貧困層においては食料の適切な加工や保存ができず腐らせてしまったり、農村部に住む人々は、天候不順(雨季や干ばつ)などの影響により作物の生産量が不安定になりやすいことも原因であるらしい。
そんな世界に向けて、私たちが食料を捨てないようにすることがひとつ助けになる。
十分すぎる食料を確保して、賞味期限切れで捨てる。
食べ切れずに捨てる。
フードロスをなくすことは世界の食料の1/3にあたる13億トンの廃棄食料を減らすことになる。
そうすることで、フードロスが与える環境負荷を減少させることに役立つ。
世界の温室効果ガス排出量の8~10%はフードロスから排出されている。
温暖化のスピードを遅らせたり、温暖化自体を食い止めることができれば、前述した天候不順などを回避できる可能性もある。
自然資源としての水
そして、無駄に捨てていると言うことは、生産時点でも水や土地などの自然資源もムダにしていることになる。
特に水は農業用水も飲料水も途上国にしてみればとても大切な資源である。 どこかの途上国にデータセンターを建設する案件が話題になったこともあるが、水は生きるのに大切なのだ。
データセンターは冷却するのに現時点では大量の水が必要になる。
しかも綺麗な水でないと冷却効率が悪いので、飲み水や農業用水に使われるはずの水を使う事になるから、現地の人々とIT企業が論争を繰り広げていた話もある。
現地の人が生きるのに必要な水を先進国のテクノロジー発展の為に使うことは倫理的にも考えさせられる件だ。
未来へのメッセージ
話を戻すと。
日本人は”もったいない”という感覚を幼い頃から自然と身につけている人が多いはず。
なぜ”もったいない”のか?を大人も子供も倫理観で理解していると行動も世界の見え方もかわってくるのではないだろうか?
フードロスの軽減に普段の暮らしから取り組む事は、私たちなりの未来へのメッセージになる。
どんな世界を未来に築いていきたいのか?
次の一万年後にも人類の遺伝子が進化していなかったとしても、心の部分ではもっと優しく前向きになっている事を願う。
