※この記事は2024年10月にANYニュースレターで配信した内容を加筆・修正してお届けしています。

死に様と幸せの関係
残念ながら。
人間は生まれた時から苦しみを背負っている。
人間だけでなく、この世界に生まれたほぼ全ての生命は”生”を授かった瞬間に”死”も授かっている。
いずれにしても、授かった運命であるものの私たちはいずれ死ぬ事を知りつつ生きている。
ただ幸運な事に人間は言語、文字、想像力を扱いコミュニケーションをとる事ができる。
この事が出来るおかげで未来にも私たちはアクセスする事が可能である。
そして、また次の”死する生”に何かを伝え残す事ができる。
この繰り返しを私たちの言語では”歴史”というのだと思う。
ただ歴史にあまり詳しくない私でも歴史を振り返ると同じような事を繰り返しているように感じる。
医療やテクノロジー、その他の技術などがどれだけ進化しても人間が本来もっている遺伝子の部分は変わらずのままで、これまでと同じように、暴力と権力と欲望が渦巻いている気がします。
それでも私たちは想像力を掻き立てて明るく幸せな人生を生きていきたいと願う。
しかし”幸せ”の定義、又は状態を明確に言語化して伝えられる人は少ないのかもしれないとも思う。
それが出来ていないとつい目先のことばかりに気を取られて長く広い視座で幸せに向かっていけないのではないかと考えています。
”幸せ”を考える上で大切な要素としては3つある
一つは、死に様、又はどんな状態で死に至りたいか?をできるだけ明確にする。
死に様のイメージがないから目の前の事に意識が向きがちで結果近場の利益ばかり取りに行ってしまうことが多々ある。
長期視点を持って自分の死をイメージする事でその都度の選ぶべき選択肢も自ずと絞られると思います。
そして、”明るい死”をイメージしてそこに向けて歩んでいくことが苦しみを受け入れて生きていく事だとも思います。
二つ目は、私たちはそもそも苦しんでいるという事を認知できていない。
特に日本のような先進国に生まれて生きていると、幸せに生きる事が当たり前の権利で、苦しい事があると「なぜ自分だけ・・・」と考えてしまう。
苦しみの中で生きている事、同時に周りの人たちも苦しみを背負って生きているという見方をすると自ずと優しくもなれます。
一度苦しみを受け入れると、見えている世界も変わってくるはずです。
三つ目は、上記2点を踏まえた上で残された人生の中で何が自分に出来るのか?と問いかけ続ける事。
「幸せは歩いてこない」と謳われる様に、進んだり戻ったりしながらも日々模索していく中で”幸せ”が形作られていくのだと思います。
今考える”幸せ”と10年20年後の”幸せ”は、もしかしたら違う内容になっているかもしれません。
しかし常に”明るい死”をイメージしながら問い続けていけばその時々のベストな幸せが見つかると思います。
あなたはあなたの”幸せ”を定義できますか?
”生”の最後に希望ある”明るい死”を迎えられるように。
「幸せだった」と思えるように。
長期視点で未来を見据えながら今考えられる”幸せ”を積み重ねていきたい。
一人一人がその”幸せ”の為に生きた証がその人と周りの人達との歴史になるはずです。
あなたは未来にどんな”幸せ”を伝え残していきたいですか?
夜が長くなってきた今日この頃。
コーヒー片手に夜空を見上げながら想いふけってみてくださいませ。