コーヒーを通じて思考を巡らせる。フィルターコーヒー用コンセプトブレンド。「All Blues」がようやくお披露目できる機会となりました。多様であり複雑であり繊細である。歌詞を読むとマイルスはずっと昔からこの世界の光と闇を謳い続けてたのかな、と感じます。あなたもブルースに浸ってください。
コンセプトの背景とコーヒー
コンセプトブレンド All Blues.
フィルターコーヒー用の浅すぎない浅煎り。
下記の詩はJazzの帝王の名曲から抜粋&アレンジしています。
この世界には色々な人、モノ、見え方があるけど全てはブルースなんだ。と言う詩ですが、
これは、宇宙からしたら全部皆等しく同じではないか?という空海の教えにも通ずるなと私的に感じています。
このコーヒーを飲んでいる今、地球上のある場所では常に恐怖と悲しみが隣り合わせにあったり、別の場所では歓喜に包まれて温もりや喜びを分かち合っています。
同じ地球で起きている事なのにひどく不平等な世界。
分け隔てなく地球上の全てが幸せになれる未来を私たちは創れるのでしょうか?
悲しみから生まれたブルース。悲しみから救うブルース。
コーヒーを通じて世界と繋がり新たな12小節の時代を謳いましょう。
Some coffees are sad. And some are glad. Dark and sad or bright and glad. We're all blues. All shades. All hues. All coffees. All blues. 悲しいコーヒー。喜びのコーヒー。 闇と悲哀。光と歓喜。 全てブルース。 濃淡、色彩、コーヒー、全てブルース。
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ブレンドされたコーヒーについて
All Bluesには3種類のコーヒー豆がブレンドされています。国や産地によって様々な方法で栽培、収穫、精製されるコーヒー豆。まさに色んなコーヒーがあるけれど、どれも全てコーヒー。オールブルースならぬオールコーヒーな個性的なコーヒーを絶妙なバランスでブレンドしています。
Costa Rica – Black Honey : 60%.
こちらのコスタリカのコーヒーは家族経営の小さなマイクロミルで精製までされています。
コスタリカでは農園規模は小さく、収穫したチェリーを農協系またはプライベート加工業者に搬入する分業制が主体でありましたが、家族や親類など農園が小規模な水洗処理設備、乾燥設備を共有し、地区特性を反映した品質の高いコーヒーを一貫して生産する動きがマイクロミルです。
そしてこの家族、みんな音楽家(楽器を演奏する)だそうで、家族で奏でるハーモニーという意味で自分たちのミルの名前を “Harmoy” と名付けています。可愛らしくも暖かい想いを感じられるコーヒーになります。
▷Harmony, Costa Rica – Black Honey →
Ethiopia – Natural : 20%
エチオピアは今も昔も小規模コーヒー生産者がコーヒーを農協や地域のウォッシングステーションに買い取ってもらってます。そして地域やウォッシングステーション単位で精製されて出荷までされるので、コーヒーの名前にも地域や村、ウォッシングステーションの名前がつくことが多いです。精製方法は王道の自然乾燥、ナチュラル。
手間も人手もかかるそうですが、とっても綺麗なナチュラルのコーヒーに仕上がっています。
▷Chelchele, Ethiopia – Natural →
Ethiopia – Washed : 20%
同じエチオピアで、同じ州にあるコーヒーですが、こちらは精製する場所が違い、方法も違います。
エチオピアの品質の良いコーヒーは人手をかけて”スロードライイング”という、いわゆる精製段階で乾燥させるパートをとっても丁寧にしている印象があります。大概、丁寧に乾燥させているエチオピアのコーヒーはしっかりとその土地のフレーバーが溢れます。このコーヒー豆もその一つです。
コーヒーから生まれる問いに思考を巡らす
冒頭でも述べているように、同じ地球上では色んな感情が渦巻いていて、様々な出来事があります。
コーヒーの世界も同様に色々な方法や国の事情、人や生産現場があります。
そこで何が起きているのか、もし課題や問題があるのなら私たちに何かできることはあるのか?
この世界が幸せなブルースを謳えるようになったらどんな景色が待っているのか?
色々と想いを馳せながら、この「All Blues」を楽しんでください。
![All Blues](https://blog.helloanyjapan.info/wp-content/uploads/2022/12/bunner2023.png)